Xt Intrinsicsはウインドウの基本的な機能や操作方法を実現する関数の集 まりで、Xli bの上に位置する関数です。Xlibにはボタンやメニューというよ うな概念はありませんでした。グラフィックスコンテキストを使ってユーザが プログラムのなかで全て用意する必要があります。イベントが発生したときも マウスのボタンが押された座標を自分で用意したボタンの座標と比較してどの ボタンが押されたかを判定する関数を自分で用意する必要がありました。でも このような作業はほとんどのXウインドウプログラムでは共通のことで、その ための関数ライブラリーが用意されるべきです。それがXt Intrinsicsです。 Xt Intr insicsではウインドウを構成する部品をウィジェットと呼びます。ボ タンやメニュー、スクロールバーなどもウィジェットですし、絵を書くための 平面やボタンを並べるウインドウなどもウィジェットです。