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日本語の取り扱いかた

UNIXでの日本語の取り扱いはパソコンなどと基本的に同じです。キーボードか ら入力された文字はローマ字からかなに変換され、適当な変換キーを押すこと によって漢字仮名交じりに変換されます。スクリーンに表示されるときは端末 が漢字表示可能なものであればそのまま表示されます。日本語を使うために覚 えておく必要があるのは、ローマ字・かな・漢字変換をする仕組みだけです。

日本語変換システムで最も良く使われているのはWnn(「私の名前は中野です。」 の頭の文字)といものです。変換プログラムの名前はuum(Wnnを上下ひっくり返 した)です。このプログラムはシェルに対するフロントエンドプロセッサとし て働きます。キーボードから入力された文字は一旦uumを通って漢字に変換さ れてからシェルに渡されます。シェルが起動したプロセスに対してもuumを通 した文字が渡されることになります。ですからシェルでu umを呼び出した後、 そのシェルからviを起動することによってファイルの編集に日本語が使えるこ とになります。

通常UNIXで使われる文字はASCII文字で、すべて1バイト、表示される大きさは 半角です。それに対して日本語は2バイトからなり、表示される大きさも全角 となります。日本語の取り扱い方を知らないプログラムに漢字を渡しても正し く取り扱われないことがあります。例えばDECstationではviエディタは /usr/ucb/viと/usr/jsy/bin/viの二つがあります。想像できるように後者は日 本語を扱えるように修正されたviです。そうでないほうは漢字一文字の右半分 を消したり変なことをしてしまいます。

日本語の編集にはnemacsがよく使われます。これはemacsの日本語拡張で、上 述の場合と違ってemacsの中で日本語変換システムを起動します。変換システ ムの名前は「たまご」です。(「大変待たせてごめんなさい」の頭)キーの操作 方法は基本的にuumと一緒です。



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Kinya Hibino
Wed Apr 26 21:42:06 JST 1995