C言語はUNIXと非常に密接な関係があります。UNIXのOS自身かなりの部分がCで 書かれています。UNIXのシステムサービスを呼び出す場合もCから呼び出すの が最も効率よく行くようになっています。またシェルから呼び出されるコマン ドを作る場合も引数の受渡など、Cで書くのが最も簡単です。ですから、デー タ収集ソフトなどのシステムソフトを書こうというユーザはCを知らなければ なりません。
C言語については非常に多くの入門書が出ていますし、パソコンなどでもC言語 コンパイラーは手に入ります。ですからここではC言語そのものの解説はしま せん。別のところで勉強してください。ただC言語の文法は非常に簡素です。 FORTRANのユーザがCを学習するのは難しくありません。ましてやPASCALユーザ にとっては記号の置き換えだけのように見えるかも知れません。beginをに、 endをに、=を==に、:=を=になど。
Cの学習で特に重視してやってもらいたいのはポインタと構造体の理解です。 文法が簡単なかわりに非常に多くの関数が用意されています。それらに目を通 すことも重要です。Cでは関数の引数が値渡しなのもFORTRANユーザには最初奇 妙に見えるかも知れません。最近ではC++というCを拡張した言語がもてはやさ れていますが、いきなりC++から始めることは好ましくありません。ある程度 大きなCのプログラムを書いた経験からオブジェクト指向とは何かを理解して C++に移って行くほうがC++のプログラマーとしても望ましいと思います。