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.loginと.cshrc

ユーザが直接呼び出さなくてもシステムやコマンドが呼び出すシェルスクリプ トがいくつかあります。そのうちユーザに関係の深いものは.cshrcと.loginで しょう。どちらも自分のホームディレクトリに作ります。

.cshrcは、cshが起動されるたびに実行されます。cshrcのrcはrun commandで、 最初に走らせる手続きを表します。なぜそう呼ばれているかは歴史をひもとか なければわかりません。UNIXが立ち上がるときに走る手続きは/etc/rcですか ら、由緒ある名前なのでしょう。.cshrcは起動毎に呼び出されますから、シェ ル変数の初期設定はここでやっておく必要があります。プロセスの起動の時環 境変数は渡されますがシェル変数は渡されないからです。シェル変数のいくつ かは環境変数からコピーして使われますから、環境変数に同じ名前のあるシェ ル変数の初期設定は必要ありません。一方.loginはログインシェルの中でのみ 実行されます。ログインシェルとはユーザが自分で走らせたシェルでないシェ ルのことです。もともと端末はシステムが管理しているのでユーザがログイン しようとするとシステムはそのユーザのためにシェルを起動してやらなければ なりません。この時そのシェルプロセスの生みの親はシステムということにな ります。正確にはinitというプロセスがそれをやってくれます。そこで作られ たシェルプロセスをログインシェルと言っています。ログインシェルでは親か ら引き継ぐ環境がないため自分で設定する必要があります。そこで.loginが登 場します。いったんログインシェルが出来るとあとはそこから必要なプロセス がどんどん作られますが、その時はユーザ個人の環境が出来上がっていますか らそれが継承されていきます。.loginは環境変数の設定や端末の設定など一度 だけしておけばよいものを記述します。.logoutというファイルもログインシェ ル終了時に呼び出されます。



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Kinya Hibino
Wed Apr 26 21:42:06 JST 1995