ファイルの削除はrmコマンドを使います。removeでしょう。
% rm filename [...]
rmの後には複数のファイル名を指定できますし、正規表現が使えます。
ファイルの複写はcpです。copyですね。
% cp file1 file2 % cp ../doc/* .
最初の例ではファイルfile1をfile2にコピーしています。次の例では、相対ディ レクトリ../docにあるすべてのファイルを現在のディレクトリにコピーしてい ます。
ファイルの移動はmvです。moveですね。
% mv file1 file2 % mv ../doc/* .
2つめの例では相対ディレクトリ../docにあるすべてのファイルを現在のディ レクトリに移動しています。最初の例はというと、file1という名前のファイ ルをfile2という名前のファイルに「移動」しました。つまり名前を付け替え たということです。
非常にたくさんのファイルができてくると探し方を知っておく必要が出てきま す。あるディレクトリにいるときその下のどこかにあるファイルを探すコマン ドがfindです。findはこれまでのコマンドと雰囲気が違います。例えばファイ ル名の最後に.txtという文字列を含んだファイルを現在のディレクトリの下に みつけるには、
% find . -name '*.txt' -print
ちょっと説明が必要でしょう。findの次の.は現在位置から下に向かってファ イルを探せという指定です。次の-nameオプションはファイルを名前で探せと いうものです。その名前は'*.txt'で与えています。''で囲まないとそのディ レクトリの中のファイルで*が置き換えられてしまうので目的をたっせません。 最後の-printは得られた結果を表示しなさいという指定です。findを使うと、 名前のほか日付や属性などでもファイルを探せます。詳しくはmanを見てくだ さい。
ある特定の文字列を含んだファイルを探すこともできます。grepを使います。
% grep pattern filename
filenameというファイルにpatternという文字列が含まれているかどうかを探 します。どちらの表現にも正規表現が使えます。そのときはpatternについて は"で囲うほうが安全です。
ファイルの属性を見るにはls -lでサイズ、日付、所有者、属性などを見るこ とができますが、fileコマンドもファイルがどんなものか知るうえで重宝しま す。
自分がどのくらいファイルを作ったかを知りたいこともあります。ファイルシ ステムに使用量制限が設定されているときはquota -vでわかります。設定され ていない場合quotaはなにも言ってくれません。duコマンドはファイルが使用 しているディスクサイズを表示してくれます。単位はkBです。例えば
% du -s ~ 5815 /home/iwashi %
自分のホームディレクトリから下にあるファイルが使っているディスク容量の 合計を-sオプションで表示させました。今の場合5815kB使っています。ファイ ルシステムの混み具合をみるためにはdfというコマンドも用意されています。