今度はメイルを読んでみましょう。自分宛に送ったのでメイルが来ているはず です。使うコマンドは送るときと同じMailですが、引数無しで使います。
% Mail Mail version SMI 4.0 ... Type ? for help. "/usr/spool/mail/iwashi": 1 message 1 new >N 1 iwashi Sat Sep 18 18:19 12/345 This is a test &
バージョン表示の次の行が使うメイルボックスを表しています。システム標準 の郵便箱が使われています。通常あるユーザにメイルが送られてくると /usr/spool/mailというシステムディスク上にユーザ名のついた郵便箱が作ら れその中に保存されます。その次の行が郵便箱の中身で、Nはまだ読んでいな いメイルがあることを示しています。>は現在読もうとしているメイルを指し ています。この例ではメイルは一通だけなので1番のメイルについています。 その次の&は対話モードのプロンプトです。コマンドはいくつかありますが、 ただリターンキーを押すと現在のメイルを表示してポインターを次に進めます。 メイル番号を入力するとそのメッセージを表示します。
Mailコマンドの中ではいくつかの対話処理コマンドが用意されています。?で 使えるコマンドの一覧表が表示されます。よく使うものをあげておきましょう。 コマンドは一文字のものがほとんどです。
d delete メイルを捨てる。 u undelete 捨てたメイルを戻す。 h header メイルの一覧を表示する。 n next 次のメイルを表示する。 s save メイルをファイルに書き込む。 r reply 返事を送る。 m mail あるユーザにメイルを送る。 q quit Mailを終了する。
Mailコマンドは、郵便箱がないとき(メイルが一通もないとき)No mail for iwashiと表示をして終了してしまいます。メイルの読み方を学習したい人は必 ず自分宛のメイルを用意しておかなければなりません。
いくつかの計算機にアカウントを持っている人はいちいち全部の計算機にログ インしてメイルを読むのは面倒です。そこでメイルの自動転送を設定しましょ う。自分のホームディレクトリに.forwardというファイルを作ります。その中 に転送して欲しい宛先を書いておきます。例えば
% echo "iwashi@sakanaya.kek.jp" > .forward
とyaoyaの上でやっておきます。そうするとyaoyaのiwashiさん宛てに来たメイ ルは自動的にsakanayaのiwashiさん宛てに転送されます。UNIXでは.で始まる ファイルはlsでは表示されません。ls -aとやると見えます。.forwardの中に 正しい宛先が書かれていないとメイルのピンポンや自己増殖など困ったことが 起こります。注意してください。