X端末では非常に多くの種類のフォントが使われます。アプリケーション毎に 使われるフォントも違っています。X端末ではフォントサーバに設定されたホ ストの上のフォントパスに設定されたディレクトリから必要なフォントを探し てきます。フォントパスの追加や削除はxsetコマンドで行なえます。フォント パスに指定されたディレクトリには.pcfや.snfといった拡張子をもったフォン トデータファイルとfonts.dir、fonts.aliasという名前のファイルがあります。 fonts.dirはリソースとしてのフォントの名前とフォントデータファイルの対 応を記述します。fonts.aliasは該当する名前のフォントがないとき代用する フォントの名前を記述します。
xlsfontsというコマンドはそのXサーバで使えるフォントの名前の一覧を表示 します。Xのアプリケーションが"フォントが見つからない"と言ってくる場合 があります。この時はxlsfontsの中にあるフォントで代用するようにします。 例えばxtermなどで自分の好みのフォントを使って起動することが出来ます。
% xterm -fn helvb12 &
こうやると例えばヘルベチカボールド12ポイントのフォントでxtermが起動さ れます。xls fontsで表示されるフォントが実際どんなものなのかを表示させ るにはxfdというコマンドを使います。
% xfd rk24
などとフォント名を後に付けて呼び出します。
Xウインドウ関係の解説書はプログラマー向けのものが多いのですが、ユーザ 向けのものとして「入門XWindow」松田晃一・暦本純一著、アスキー出版局は お勧めです。