同じUNIXですから同じ機能を同じ名前のコマンドが実行できるはずですが引 数やコマンドオプションの与え方などが微妙に違うものがあるので戸惑ってし まいます。典型的なものを見てみましょう。
まずmanが違います。BSDでは数字がセクションを表しましたが、システムV では-sというオプションでセクションを選ぶことになります。(SunOS5では。 ところがHP-UXではセクションを数字であたえることができる)
% man strlen # BSD,SYSTEM-Vとも同じ % man 3 strlen # BSDではOK、SYSTEM-Vでは3という項目はないと % man -s 3C strlen # SYSTEM-Vではこうなる。3Cがセクション名
もう一つ日常使うコマンドで異なるのはpsです。プロセスステータスを見る 方法は標準的なシステムサービスで与えられないのでカーネル仮想メモリー (KVM)を見るためにコマンドがシステム依存になることはうなづけます。詳細 な表示を得るには
% ps l # BSD % ps -l # SYSTEM-V。-fはやや長め。
システムのすべてのプロセスについて表示させるには
% ps ax # BSD % ps -e # SYSTEM-V
こういったコマンドがどうしても使いたくないと言う場合、BSDコマンドを 使いたいというときはBSDのコマンドもシステムに用意されているので(SunOS5 の場合/usr/ucb)それをパスに加えます。もちろん/binの前に。