文字を消したいときもただBSキーを押すだけでは消えません。BSキーはカーソ ルを一文字前に移動するだけです。コマンドモードで
カーソルから右へ1文字消去 x
カーソルから左へ1文字消去 X
次の語の頭までを消去 dw
カーソルのある語の末まで消去 de
カーソルから行末まで消去 D
カーソルのある行一行消去 dd
カーソルからマークaの行の先頭まで消去 d'a
カーソルからマークaまで消去 d`a
コマンドの取り消し u
2行を1行に連結 J
消去された文字列は消滅するのではなく削除バッファにコピーされています。 pコマンドで張り付けることができます。ペーストするともいいます。
削除バッファの内容をカーソルの後ろに張り付ける。 p
削除バッファの内容をカーソルの前に張り付ける。 P
ということは、文字列を消去せずに削除バッファにコピーしたいこともあるで しょう。ヤンクというそうです。
一語削除バッファにコピー yw
行末まで削除バッファにコピー y$
一行削除バッファにコピー yy
マークa行先頭まで削除バッファにコピー y'a
マークaまで削除バッファにコピー y`a
文字列を変更したいとき、消去して入力するのが手っ取り早いかもしれません。 すでにaとiは出てきましたが、入力モードに入るコマンドをまとめると、
カーソルの後に入力 a
カーソルの前に入力 i
行の末尾に入力 A
行の先頭に入力 I
1行カーソルの下に開いて入力 o
1行カーソルの上に開いて入力 O
1文字を変更 s
1語を変更 cw
行末までを変更 c$ もしくはC
行先頭までを変更 c0
1行を変更 cc もしくはS
\begin{verbatim}
入力モードに入らずに1文字変更するのはrとタイプしたあと置き換えたい文
字を入力します。
\paragraph{文字列の検索と置換}
文字列の検索は/コマンドでおこないます。/をタイプすると最下行に/が表示
されます。それに続いてタイプしたパターンがRETURNを押すまで検索文字列と
なります。パターンには正規表現が使えます。逆方向に検索したいときは/の
替わりに?を使います。
検索を繰り返すときは、
\begin{verbatim}
同じ方向に次を探す n
逆の方向に次を探す。 N
下の方向に次を探す。 /RETURN
上の方向に次を探す。 ?RETURN
同じ行の中の1文字の検索は、探す文字をxとすると、
その行の次のxを探す。 fx
その行の前のxを探す。 Fx
次のxの前の文字を探す。 tx
次のxの後の文字を探す。 Tx
同じ方向に次を探す。 ;
逆方向に次を探す。 ,
現在行のあるパターンを置換をするにはexコマンドを使って
現在行の最初の一致パターンの置換 :s/old/new/RETURN
現在行のすべての一致パターンの置換 :s/old/new/gRETURN
ファイル内のすべての一致パターンの置換 :%s/old/new/gRETURN
ここで したいときは他の文字を/の替わりに使えます。