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解析プロセスの設計

バッファのデータを解析し、ヒストグラムにフィルしたりするプロセスです。 キャリブレーションなどでは必須のデータシンクになる場合もありますが処理 時間などの関係からサンプリングのシンクと考えられます。一方、個別の解析 を行うものを複数走らせることも可能です。

オンライン解析の一つはイベントディスプレイです。生データを測定器の要 素のヒットとして表示することによっておおまかなデータの監視が可能です。 高いレートの実験では表示される頻度は非常に低くなります。そういう意味で も定性的なモニターと位置づけられるでしょう。長時間同じイベントを表示し ている場合でもバッファは解析直後に返却するようにします。

定量的なデータモニターをするにはヒストグラミングが必要です。すでに PAWのところでその方法については解説しました。共有メモリーを使ってヒス トグラムをフィルしていきます。独立したプロセスとしてPAWを走らせ、ヒス トグラムを表示させることにより、データを監視します。単純なフィルを繰り 返す解析プロセスはかなりの割合でのデータ解析が可能です。

定量的なモニターの結果はランエンドサマリーとして保存したいものです。 PAWでヒストグラムファイルとして保存するだけでなく、統計をテキストで保 存するなど。これらのテキストはランコントローラの指示で適当にフォーマッ トされ、プリントアウトされたりログに記録されたりするでしょう。実験の時 には是非手でやりたいデータのプロットのための数値も提供します。



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Kinya Hibino
Sun Jan 14 21:50:32 JST 1996