普通の端末では矢印キーがついているので、それを使えばよいと思いますが、 それは邪道だと書いている本もあります。矢印キーだけでは辛気臭いのでもっ と簡単にカーソルを動かす方法を知っておくべきでしょう。以下すべてコマン ドモードです。
一文字右へ l もしくはSPACE 一文字左へ h もしくはBS 一行上へ k 一行下へ j もしくはRETURN 一語右へ w 句読点や記号を無視するときは W 一語左へ b 句読点や記号を無視するときは B 語の末尾へ e 句読点や記号を無視するときは E
これらのコマンドには数字を加えて、例えば4文字右へは4lなどとできます。
行先頭に 0 空白文字以外 ^ 行末尾に $ n桁目へ n|
これらのコマンドはcシェルの引数の順序を表す記号と同じです。最初が0最後 が$。これらの移動命令は、他の編集命令と組み合わせて使われます。例えば d$は行末まで消去します。cwはカーソルからその語の終わりまでを変更します。
ファイルの最後に G ファイルの先頭に 1G n行目へ nG もちろんnは数字 次の行の先頭に + 前の行の先頭に -
スクリーン単位では
1画面分下へ ctrl+F 1画面上へ ctrl+B 1/2画面分下へ ctrl+D 1/2画面分上へ ctrl+U 画面の一番上へ H 上からn行へ nH 画面の真ん中へ M 画面の一番下へ L 下からn行へ nL 現在行を一番上へ z<RETURN> 現在行を真ん中に z. 現在行を一番下へ z
編集中にあとでここに戻ってきたいとかここから先を消したいとかでマークを 付けたくなります。マークには名前を付けます。任意の一文字の名前です。こ こでは例えばaとしましょう。
マークaを付ける ma マークaのある行の先頭に飛ぶ 'a シングルクオート マークaに飛ぶ `a バッククオート
飛ぶ前の位置もviは覚えていますその位置に戻るには
以前の位置の行の先頭に戻る '' シングルクオート 以前の位置に戻る `` バッククオート
これらは範囲指定に色々なコマンドと組み合わせて使えます。exコマンドの中 でも有効です。